けん玉「夢元無双/ MUGEN MUSOU」や、メイクブラシ、インテリアオブジェなどの木工品を手掛けるイワタ木工。
素材の選定にこだわり、幅広い加工技術と繊細な手作業で精度の高いものづくりを行っています。
その技術とアイディアをもって、木を使ったスタイリッシュなアルコール除菌用のフットプッシュスタンドを開発しました。
「コロナ禍の中、どうにか世の中に役に立つものが作れないだろうかと考えたのが、このフットプッシュスタンドです。」
と話す社長の岩田知真さん。
足で踏むことでアルコール除菌ボトルのポンプをプッシュし、手を触れず衛生的に消毒ができる仕組みのもの。
4月、会長である岩田清志さんが試作品として設計したものを元に、2か月もの時間をかけて商品化しました。
このスタンドは、ノズルの長短、ボトルの大きさを問わないため、アルコール除菌が不足したとしても、決まった種類のものしか設置できないということがありません。
重量は1.1㎏と持ち運びも簡単。軽量でありつつ、耐久性については何度もいろいろなパターンで実験を重ねた折り紙つきです。
土台となる部分は、丸型、四角形、三角形と試作してみた結果、一番バランスがとれる三角形を採用しました。
三角のとがった部分が手前にくることで、壁に沿って省スペースで設置することができます。
樹脂、金属部分はほんのわずか。そのほとんどが木材でできているフットプッシュスタンド。
インテリアオブジェを製作する会社らしく、見た目にもこだわりました。
ふっと吸い込まれるようなブラックマットのウレタン塗装は、白やアイボリーの壁に映え、汚れも落ちやすい仕様。
1本の線がすっとたっているようなスタイリッシュなフォルムは、どんな空間にも馴染みます。
あくどくないシンプルな美しさで、美容室やクリニック、ホテルなどに多く取り入れられています。
機能性やデザインにここまでこだわりながら、低価格での販売を行っています。
ねじ1本から安いところを探したり、廃材がほとんど出ないよう工夫して木材の材料取り(必要部品のサイズに切り分ける作業)をしたりとコストダウンを図っています。
「ほとんど材料費です。利益は出ませんが、みんな大変な状況の中、ここに大きなお金をかけずにすむようにと考えました。」
と話す岩田社長。
「フットプッシュスタンドがあることで安心してお客様をお迎えすることができます。みんなで助け合って乗り越えていくために、世の中に役に立つ商品で僕たちも地域に貢献できたらと思うんです。」
近所の保育園やスーパーにフットプッシュスタンドを寄付し、利用してもらっています。
まずは周りの人たち、廿日市の人たちから安心して過ごしてもらえるよう、幸せになってもらえるようにと岩田社長は願っています。
フットプッシュスタンド オンラインストア
https://iwata-objet.myshopify.com/