ユダ木工株式会社

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SDGsを通して社員の意識変化に繋げる-ユダ木工株式会社

ダ木工株式会社
湯田 卓 様
ダ木工株式会社
湯田 卓様

1924年に建具屋として創業したユダ木工(株)。熟練職人の手により生み出される質の高い商品は約90年もの間多くの人々に愛されてきた。現在は木製ドア専門メーカーとして、時代のニーズを汲み取り進化を続けるユダ木工(株)の環境に対する取り組みと今後の展望についてお話を伺いました。

何がきっかけでSDGsの取り組みを始めたのですか?

地元企業が行う「漁民の森」活動を知ったことです。
漁民の森活動では漁業関係者が海の環境維持を目的として、上流域の森林に樹木を植栽し森林整備を行っています。海と山は一体の関係です。どちらかの環境を悪くしてしまうと地球環境そのものに悪影響を与えます。
人間に恩恵を与えてくれる環境を守るため、木を扱う会社として何かできないかと考え取り組みを始めました。

具体的な取り組みを教えてください。

特に材料にこだわっています。
以前は自社で使う木材の100%が外国産でしたが、徐々に国産材の使用を増やし2019年には使用木材の98%が国産材になりました。他にも塗料をウレタンベースのものから植物油ベースのドイツ製自然塗料に変更したり、梱包用のビニールをサトウキビ由来の植物性のものに変更したりと環境に配慮した取り組みを行っています。
また、自社建物の屋上にミツバチの巣箱を設置しています。花から蜜を集める代わりに受粉を助けて実りに貢献するミツバチは、植物には欠かせない存在です。緑が少ない廿日市の木材港では珍しい存在になっているミツバチだからこそ、意味があると思い設置しています。

屋上に設置してある巣箱

会社としてSDGsに取り組んで良かったことはありますか?

社員の意識変化に繋がりました。
社員にSDGsの観点からこれまでの取り組みを振り返る機会を設けて、仕事が単なるお金儲けではなく、地域やお客様のためになっていると感じてもらうことで社員の意識変化に繋がりました。
仕事のなかで社員が幸福や成長を感じられれば、より良い会社になると考えています。

グループに分かれ自分たちの取り組みについて話し合う

今後の目標を教えてください。

2030年までにCO2の排出ゼロ(カーボンニュートラル)が目標です。
工場の生産活動で使用する電気を再生可能エネルギー由来のものに変えたり、森林吸収系のカーボンオフセット(Jクレジット)を利用したりして、自らでは削減しきれない排出量の削減をしようと思っています。
現在は試験的に数トンの購入のみですが、今後は購入量を増やす予定です。

取材日:2022年5月19日

ユダ木工株式会社