新型コロナウイルス感染の重症化リスクが高いといわれる高齢者。
廿日市市老人クラブ連合会が普段の活動の制限のみならず、会員の方々と会うことも難しくなってきた中、『今こそ!廿日市 かわら版』の配布を始め、コロナと共存する道を選択。
廿日市市老人クラブ連合会(以下、市老連)の事務局長の迫正志(さこまさし)さんが緊急事態宣言で一番不安だったのは、外出自粛の影響で会員が肉体的にも精神的にも弱る「フレイル」になってしまうことでした。
「フレイルを防ぐために何かできないか悩んでいた時、廿日市商工会議所から『今こそ、廿日市 かわら版』を老人クラブ全会員へ配布の依頼がありました。
そこで、この『かわら版』を郵送するのではなく、理事が会員宅へ訪問して配布すれば、理事の運動する機会になり、コミュニケーションしながら会員の健康状態も確認できると思い付きました。」
思い付いたら即行動がポリシーの迫さんはすぐ会長に相談しました。
感染予防が課題でしたが、保健師さんなどと相談し、体調面に気を付けた安全な配布方法で実施することに決めました。
コロナ禍での不安は高齢の方だけでなく、子供達に関しても不安はあると言います。
「今まで登下校の時間に合わせてウォーキングをするなど子供達の見守りにもなる活動もしていましたが、外出自粛でそれも困難になりました。そこで、今回の配布を子供達の登下校のタイミングで行い、子供達の見守りにも繋げようと考えています。」
コロナ禍で人と人との繋がりが希薄になった中、市老連は『かわら版』の配布を子供から高齢者までが繋がり続ける一つの方法にしていこうと考えています。
そして、迫さんは今回の『かわら版』の配布をきっかけに、市老連の活動の見直しも必要だという思いを強めたと言います。
「これからはコロナと戦っていくというより、コロナと共存していく事が必要と考えています。
今あるサロンやクラブは少人数で出来る方法を考えたり、短時間で効果を得られる運動を考えていくなど工夫しないと継続できません。
コロナ禍でスマホユーザーが増えたので、スマホを使って何かできたら良いかなとも考えています。何事にも早い段階でチャレンジし、他県にも発信するぐらいでありたいです。」
市老連の活動が、コロナと共存していく地域活動の雛形として波及していくかもしれません。
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