高齢者に安心と地域の味を届ける「ふれあい弁当」|廿日市市社会福祉協議会大野事務所 | 今こそ廿日市 【廿日市市新型コロナ対策特設サイト】

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2020/08/02

高齢者に安心と地域の味を届ける「ふれあい弁当」|廿日市市社会福祉協議会大野事務所

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大野2区で30年以上続く手作りのお弁当を高齢者宅に配る配食ボランティア「ふれあい弁当」。

 

コロナ禍で休止となっていましたが、発想の転換と、廿日市市社会福祉協議会大野事務所の後押しで、6月から再開し、活動を絶やすことなく継続しています。

 

長年続く活動を絶やさないために

 

 

平成2年、大野2区の婦人会は高齢者の見守りを目的に、手作りのお弁当を高齢者や障害のある方のお家へ届ける見守り配食活動を開始しました。

 

近年、その活動を福祉部会が引き継ぎ、世代交代を行いながら活動を絶やすことなく続けていましたが、コロナ禍を受け、活動を休止を余儀なくされました。

 

「コロナでの自粛期間、配食活動もできず、気軽に会う事も難しくなり、元気かどうか心配でした。もちろん今まで続いた活動を絶やしたくないとも思いました。」

 

廿日市市社会福祉協議会大野事務所の井上美代子(いのうえみよこ)さんは活動を継続するための方法を福祉部会の役員さんと一緒に考えることにしました。

 

地域の飲食店さんも応援したい

 

 

「コロナ禍で困難を強いられている飲食店さんも同時に応援できるよう、区内の飲食店さんの食べ物を届けたらどうかと提案しました。『ふれあい弁当』は手作りの味を届ける事も大事ですが、一番大切にしているのは見守りです。」

 

 

2区の役員会で話し合いが行われ「普段一人暮らしだと食べる事が少なく、温かいままで届けることができるお好み焼き」にしようと決まりました。

 

 

 

区内のお好み焼き屋4店舗に協力依頼し、お好み焼きに『ふれあい弁当』のパッケージを付けて届けるという見守り配食活動を再開しました。

 

 

 

「たった5回の休みでも寂しかった。久しぶりに人と会えて嬉しかった。」という利用者さんの声や、役員からも「会えてほっとした。」という声が上がり、活動の必要性を再確認したと言います。

 

一緒に考え一緒に動きたい

 

「今回のように地域から相談を受けたら、良い方向に行くようにお手伝いをするのが社協の役割だと思っています。コロナ禍でふれあい弁当以外にも昭和62年から続く花植え活動も休止となりました。

 

これも皆と一緒に考えるうちに、今までとは少し活動の仕方を変え、密にならない、そして地域の見守りにも繋がる継続方法が見つかりました。何かきっかけがあればプラスに転じる事はあります。」

 

今までは『集い、ふれあい、支え合い』という方向で活動していた社協ですが、今からは違ったかたちの『密にならない支え合い』を進めていく事が必要になっていきます。

 

社協大野事務所は、福祉の道を切り拓き、新たな支え合い活動を地域に広げていきます。

 

廿日市市社会福祉協議会大野事務所

住所:廿日市市 大野一丁目1番1号 大野支所内
電話:0829-55-3294

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