緊急事態宣言時の学校休校により、子供達は日頃の授業のみならず、部活動も全て停止しました。困難な中でも皆さんに元気を届けたいと山陽女学園は7月23日に「SANJO SUMMER SONIC」を開催することを決意しました。
SANJO SUMMER SONICは、西日本豪雨災害のチャリティコンサートとして2018年から開催されています。
被災した生徒が部活動を苦労していることを見て生徒自らが被災地を応援したいという思いで始め今年で3回目を迎えます。
先輩達の想いを継いで今年も頑張ろうと生徒達が意気込んでいたにも関わらず、新型コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれる事態になりました。
吹奏楽マーチングバンド・カラーガード部顧問の用品秀次 (ようしなしゅうじ) 先生と星野美帆(ほしのみほ)先生は、生徒達の想いをくんで開催を決意します。
「主催事業も県大会も全て中止になり、SANJO SUMMER SONICも中止すべきか迷いました。
しかし、生徒達が今まで頑張ってきたクラブ活動の達成感を感じる場面は作りたい・・・また来年落ち着いたら開催すればよいという声もありましたが、コロナ禍の今こそ、生徒達の“応援したい!”という思いを届けるコンサートだけは開催したいと思いました。」
SANJO SUMMER SONICは、今回初めて廿日市市で開催します。
夢構想委員長の松田育子(まつだいくこ)先生は、「山陽女学園は廿日市市にあるのに、皆さんに知っていただく機会があまりありませんでした。
これからは地元で繋がりを増やしたい、生徒達の事も知ってほしいと考えました。ウッドワンさくらぴあさんに相談し、今こそ廿日市で開催する運びになりました。」
今回は廿日市市での開催に加え、コンサートで集まった義援金を西日本豪雨災害と、観光客の減少で困っている宮島の子供達を応援したい!元気に明るく過ごしてほしいという想いで宮島学園に寄付する事とし、子供達同士が繋がるきっかけも作りました。
吹奏楽マーチングバンド部・部長の檜山千桜子(ひやまちさこ)さんは、
「私の祖母が療養中でコロナによる物資不足の影響を受けています。ボランティアなど出来る事がないかと思ったのですが、私は今できる事を頑張るのが一番だと思い、部活動を精一杯頑張ろうと決めました。
多くの方々に応援していただいているので、感謝の気持ちを忘れず、皆さんに元気を届けたいです。
部活ができない日が続き、みんなで心を一つにできるか不安もありますが、カラーガード部やマンドリン部、ダンス部、どの部活の皆も同じ気持ちで前向きに頑張っています。
その想いが強ければきっと良い演奏ができると信じています。」と笑顔で語ります。
日時:7月23日(木)16:00~(会場15:30)
場所:ウッドワンさくらぴあ 、 入場無料
コンサートで集まった義援金は、西日本豪雨災害の被災地と宮島学園に寄付いたします。