段ボールで医療現場を支えたい!|石原工芸株式会社 | 今こそ廿日市 【廿日市市新型コロナ対策特設サイト】

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2020/08/07

段ボールで医療現場を支えたい!|石原工芸株式会社

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新型コロナウイルス感染拡大の中、医療の現場はマスクや手袋など様々な物資が不足しました。
そこで、石原工芸株式会社は段ボールを新しい発想で活用し医療従事者を支えようと立ち上がりました。

 

“あったらいいな”を“形”に

 

 

石原工芸株式会社代表取締役の石原弘善(いしはらひろよし)さんが『医療用簡易防護ボックス コ・ラ・ボ』を製作したきっかけはテレビでした。

 

 

「海外でコロナの治療をする時にボックスで保護している姿を見て、そのボックスが医療従事者の安全に役立つ事を知り、日本でも同じような物があれば医療従事者の負担を減らせるのではないかと思いました。」

 

「あったらいいな」と思う物はすぐに作る性分だった石原さんは、すぐに段ボールで試作し、医療従事者の知人にそれを見せたところ「すぐに病院で使いたい。」と反応があり、医療現場へ届ける事になりました。

 

 

医療従事者を2次感染から守る『医療用簡易防護ボックス コ・ラ・ボ』の誕生でした。

 

医療現場での新たな活躍

 

 

『医療用簡易防護ボックス コ・ラ・ボ』は大変好評で、続いてコロナのPCR検査を行う際に医療従事者を2次感染から守るためのシールドの製作もお願いされました。

 

このシールドの開発は柔軟な発想が求められました。

 

 

 

普段使う紙段ボールでは課題が多いためプラスチック製段ボールに切り替えたり、開発時に使用する検査用の手袋の不足を補うために日頃付き合いのある業者に使い捨て手袋を用意してもらうなど、課題を乗り越えて製作されました。

 

 

そのおかげで無事完成した『PCR検査用簡易防護シールド』は好評で、全国にも広がるまでになりました。

 

「今までは段ボールは梱包など限られた現場のみでの活用でしたが、医療現場からも必要とされるようになった事が嬉しいです。無い物を作るというのは困難も多いですが、必要とされるという事が開発の原動力となっています。」

 

緊急時でも前向きに

 

 

「今回柔軟に対応できたのは、東日本大震災時に段ボールベッドや簡易間仕切りを製作した経験があったからです。緊急時でも前向きにチャレンジする気持ちや、周囲との繋がりがあれば困難も乗り越えられる事を、その経験から学びました。」

 

新型コロナウイルスが多くの課題を残す中、我々は“今こそ”地域で協力し、常に前向きな気持ちを忘れず進むことが大事なのだと改めて教えてもらいました。

 

 

 

石原工芸株式会社

住所:広島県廿日市市上平良1399
電話:0829-38-0226
ホームページ
http://ishiharakougei.com/


 

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