(有)宮島遊覧観光は、海から宮島の景色を楽しんでもらう遊覧船を運行しています。
海上から見る世界遺産厳島神社の荘厳な姿は、美しい自然を背景に多くの観光客に感動を与えています。
昔ながらの艪(ろ)と櫂(かい)を使って船頭が漕ぐ「ろかい舟」は、波と風の自然な音をすぐそばに、大鳥居の壮大さや島と海の描く美しい風景を、情緒豊かに感じられる遊覧船です。
ナイトクルージングの遊覧船、「もみじ」「清盛Ⅱ」は、夜景に浮かぶ厳島神社、大鳥居を幻想的な雰囲気のなか楽しむことができます。
大鳥居改修工事中のため現在はコースが変更となっていますが、船で大鳥居をくぐって参拝ができることも、人気の理由のひとつです。
(有)宮島遊覧観光の代表取締役、沖本広重(オキモトヒロシゲ)さんは、2代目として伝統のろかい舟を守っています。
1日に約100人から200人、繁忙期には400人から500人もの利用があるろかい舟クルーズ。他の船頭さんとともに、満潮の時間に集中して二艘のろかい舟を休みなくこぎ続けるといいます。
日本人観光客が減る寒い時期でも外国人観光客でにぎわうろかい舟ですが、コロナウイルスの世界的な拡大で、宮島を訪れる外国人観光客が激変。2月から休業を余儀なくされています。
このまま休業が長期化すると船頭さんを守ることができず、ひいては伝統のろかい舟の事業継続が難しくなるー
そんななか、船頭さんとの話し合いでクラウドファンディングに参加してみてはどうかというアイデアがあがり、事業継続のためプロジェクトを立ち上げることになりました。
宮島の伝統「ろかい舟」事業継続 クラウドファンディング
https://camp-fire.jp/projects/view/271050
5月初旬から6月末までの約2か月間のプロジェクト。多くの方から支援をいただけるよう呼びかけています。
クラウドファンディングでのプロジェクトを広めるため、何かしなければと考えていた沖本さん。
沖本さんは、コロナの影響で大変な思いをしている業種の人たちによるオンライン情報交換会に参加しました。そこで廿日市市内でゲストハウスきちを開業したばかりの遠藤まゆみさんが、100キロ走ると宣言。遠藤さんもクラウドファンディングで資金を募っているところでした。
遠藤さんのチャレンジを知った沖本さんは、クラウドファンディング500万のプロジェクトにちなみ、500キロ完走に挑戦することを決意。見事100キロ完走した遠藤さんからタスキを引き継ぐ形で、5月中旬からスタートしました。
毎年、はつかいち縦断みやじま国際パワートライアスロン大会に選手として参加している沖本さん。廿日市市内、市外を毎日10キロ以上走り、時にはスイムも取り入れながら、目標の500キロに向かっています。
オンラインの情報交換会では、観光業だけでなく、これまであまり関わりのなかった業種のひとたちと話をする機会に恵まれ、「手伝えることがあったら協力したい。」と言っていただくこともあったといいます。
様々な相談に対してみんながアイデアを出し合い、相談した人がやってみようと勇気をもらえる有意義な会でした。
「僕が500キロ目指して走る姿を見て、何か一緒にやってみたい、そんなふうに思ってくれる人がいたらうれしいですよね。」
クラウドファンディングの成功をかけて、また500キロチャレンジが誰かの希望となるよう、沖本さんは6月末まで走りぬきます。
住所:廿日市市大野1242-4
電話:0829-78-1419
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