地元大野から世界に発信できる料理の創造を目指す、リストランテトーマス。3月には予約のキャンセルが相次ぎ、ほぼ全メニューのテイクアウト、デリバリーができる形を取り入れました。多くのお客様に「お家レストラン」で特別な時間を楽しんでいただくなか、ピザ窯、暖炉、クドを新設。トーマスの新しい挑戦が始まりました。

 

トーマスを必要としてくださる方に心を尽くして

 

 

リストランテトーマスのオーナーシェフ、増本年治（ますもととしはる）さんは、レストランと同じようにトーマスらしい料理でおもてなしができればと、テイクアウトを始めました。

 

 

誕生日や結婚記念日、こどもの日や母の日など、シーンや予算、好みに合わせ、お客様にとってどんな日であるのかを想像しながら、心を尽くして料理を作り、提供しています。

 

 

「料理を通じて人を幸せにできるということを、お客様から学ぶ毎日です。トーマスに来ることができなくても必要としてくださるのがありがたいし、料理を通じて僕たちにできることがまだまだきっとあると思っています。」と増本さん。

 

お客様の優しい気持ちにふれ、多くのことを考える時間になりました。

 

新しい料理の世界が体感できる新施設『窯・暖炉・クド』

 

6月中旬より、店舗横に併設された、ピザ窯・暖炉・クドを使った新しい体験型施設が稼働を始めました。

 

 

このピザ窯や暖炉では、灰も残らないほどに薪を完全燃焼させ、レンガに蓄熱することができます。蓄えられた超高温の熱で全方向から一気に焼くオーブン構造のため、素材のうま味を閉じ込め、ふっくらと仕上げることができます。

 

 

貸し切りのこのスペースでは、トーマスが用意する地産食材を暖炉で焼いたり、ピザ焼きを体験することもできます。

 

「料理を愛する人に、そして幸せな時を過ごしたい人に、この空間と新しい料理の世界を体感してもらいたい。」と増本さん。

 

他にはないものを取り入れ、発信していくことで、廿日市が人の集まる街になるとの信念で挑戦し続けています。

 

 

新しい価値の創造が、廿日市のステージをあげる

 

 

「価値があると思うことを一生懸命続けていくと、他にはない自分たちの世界を作ることができます。やりたいことを周りに話しているうちに助けてくれる人も出てきます。新しい文化や価値をつくる、そのスタンダードにトーマスがなることができたらうれしいです。」

 

よそにはない、とがった部分に人は惹かれ、集客につながり、コロナのような不測の事態も乗り越えることができると増本さん。

 

この機会にたくさんの人と新しい発想を生み出し、廿日市のステージをあげ、感動を与える街づくりができればと願っています。