ポリエチレンフィルムやラミネート製品の製造販売を行う三共ポリエチレン株式会社。ウィルス、汚物、食べこぼしなど様々な汚染からの接触を和らげる効果が期待できる「使い捨てエプロン」の販売を、6月より開始しました。
4月、東京や大阪などの大都市圏を中心に、医療用のガウンやエプロン、マスクなどの衛生製品の不足が広く報道されるようになりました。
三共ポリエチレン㈱は、半世紀以上も前からフィルムの製造を行っており、米やお菓子、食パンなどの食品用を中心に、農産物、医療関連向けの包装資材を手掛けています。
広島でも徐々に不足が懸念され始めた時期。関西の協力会社とともに、医療や介護の現場で利用してもらえる「使い捨てエプロン」の製造を始めることになりました。
「包装資材と使い捨てエプロンとでは分野の異なる商品ですが、日ごろ取り扱っているフィルムを利用して、使いやすいよう工夫を加えたものができました。」
と代表取締役社長の田中寛大(たなかひろお)さん。
違う角度から社会に役立つ新たな商品を展開することとなりました。
使い捨てエプロンは、HDPE(高密度ポリエチレン)という素材を利用して作られた、薄いけれど強靭性があるもの。防塵性、防水性、耐油性に優れた特性をもつため、医療、介護現場の他にも、飲食店や塗装など幅広く利用できます。
使いやすいよう工夫された点として、首回りと紐の付け根のあたりにミシン目が入っています。使用後はミシン目からちぎって取り外せば、汚れた部分に接触することなく捨てられます。
また結び目から紐をほどくわけではないので、蝶々結びにする必要もなく、装着に手間取りません。
忙しく、衛生面に最大限の配慮が必要とされる医療・介護の現場に役立つことが期待されます。
感染症対策のため、食卓にフィルムを使った防護壁を作りたいと友人から相談を受けた田中社長。
「弊社がフィルムを扱っているということを知って頼ってきてくれたことがありがたかったです。フィルムでこんなふうにできないだろうかということがあったら、声をかけていただければお役にたてるかもしれません。」
三共ポリエチレン㈱で取り扱っているフィルムは、アクリル板や塩化ビニールと比較して薄く安価であるため、気軽に交換できるメリットもあります。
長年向き合ってきたフィルムが、困っている人の役に立ち、不便な中でも安心を感じながら活動してもらえることを田中社長は期待しています。
住所:廿日市市大東5-1
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