JR廿日市駅にも広電廿日市駅にも近い「四季彩酒膳げんや」は、地元廿日市、広島の魚介を中心とした旬な食材を使った料理と、豊富な種類のお酒が人気のお店です。

 

大人も子どもも楽しめるテイクアウトメニュー

 

四季彩酒膳げんやでは、4月半ばすぎより店内での飲食を休み、少しでもできることをとテイクアウトを始めました。

 

 

テイクアウトの看板メニューでもあり、最も人気のあるのが、「げんやの家飲みセット」。10種類以上の地元産の肴や総菜の盛り合わせで、毎日内容が変わります。

 

「げんやの家飲みセット」

 

他にも、これまでの通常メニューのなかでも人気があり、持ち帰りがしやすい単品メニューを統一料金で販売しています。
廿日市産、広島産の食材を使い、酒の肴だけでなく、ピザやパスタ、オムレツなど子どもが喜ぶメニューもバランスよく取り入れています。

 

人数に合わせたオードブルや刺身の盛り合わせは、家族で楽しみたいという要望に応えました。
お酒の量り売りもあり、料理と一緒に持ち帰ることができます。

 

「刺身盛り合わせ（2人前）」

げんやの味をより多くの方に届ける

 

「テイクアウトを本格的にやったのは初めてなんです。」と、店主の元谷邦大（もとたにくにひろ）さん。

 

 

店内で料理を提供するのとは全く違う形でありながら、夫婦で料理を作り、交代で出勤してくれるアルバイトの学生たちが盛り付けを担当し、みんなで新しい営業の形に取り組んでいます。

 

テイクアウトを知ってもらうために、チラシを配ったり案内のはがきを送ったり、SNSでは毎日のように「本日のおすすめメニュー」の写真やイラストをアップ。これまで来店してくださっていた方はもちろん、初めて利用してくださるお客様も増えました。

 

 

「SNSを見てずっと気になるお店だったけど、一人で飲みに行くのはちょっと…と来店したことのなかった方や、お孫さん連れの年配のご夫婦、赤ちゃんを連れたお母さんのように、今までにない客層の方にも購入いただいています。会社帰りにさっと買ってそのまま電車に乗って帰られる方、日替わりメニューがありがたいと毎日のように『家飲みセット』を買ってくださる方。本当にありがたいです。」と元谷さん。

 

 

家族と一緒に「家飲みセット」を食べたところ、お子さんが気に入り、今度はピザやオードブルを買いに来たという常連さん。「ピザがおいしかったからまた買ってきて。」と奥さんに頼まれ、2日続けてピザを買って帰った方。
げんやの料理がステイホーム中の家族の団欒に一役買っているのかな、と元谷さんはうれしく思っています。

 

すべてはお客様に笑顔で帰っていただくために。お店の未来を前向きに考える

 

 

コロナによる影響は大きくあったものの、元谷さんは逆にこれをチャンスだととらえています。

 

「私がテイクアウトの料理を作るのも、店で食べてもらう料理を作るのも、すべてはお客様に喜んでもらって笑顔で帰っていただくため。だからこそ中途半端にならず、そして自分がゆくゆくこうありたいと思い描いていた店の形にするにはどうしていったらいいか、それを考えるいいきっかけができたと思っています。」

 

常連の方からの心配や応援の言葉、新しくファンになってくださった方からの喜びの声。
元谷さんはそれらを糧に、お店の未来を前向きに模索しています。