占部建設工業（株）広島支店｜子育て応援宣言企業

早期登録で地域に発信

占部建設工業株式会社は、地域に先駆けて「はつかいち子育て応援宣言企業」として登録しました。民間企業の中でも早い登録で、業界内でも注目されています。登録を契機に、「子育てしながら働ける会社」であることを地域の皆さまに広く知っていただくため、社内報や商工会議所を通じて積極的に情報を発信しています。
建設業というと「忙しくて休みが取りにくい」というイメージを持たれがちですが、実際には子育てや家庭との両立を支援する制度を整え、働きやすい環境づくりに力を入れています。こうした取り組みが業界全体に広がり、地域における建設業のイメージアップにつながることを願っています。

100年企業の挑戦と地域への貢献

占部建設工業は1920年に創業し、2020年に創業100年を迎えました。これまで数多くの公共施設や道路・橋などの社会インフラを手掛け、地域社会の発展に貢献してきました。
長く続けてこられたのは、時代ごとの社会の変化に柔軟に対応し、課題を一つひとつ乗り越えてきた先代たちの努力があったからです。若手社員の声も取り入れながら改善を重ねてきたことが、現在の基盤を支えています。今後はさらに100年先を見据え、社員が安心して働き続けられる環境を整えることを大切な使命と考えています。特に子育てや介護など、ライフステージに応じた支援は、誰もが長く安心して働ける会社づくりに欠かせません。

初めての男性社員の育児休業取得

子育て支援の大きな一歩となったのが、男性社員による初めての育児休業取得です。Kさんは「共働きの妻が男性の育児休業について調べてくれたのがきっかけでした。前例はありませんでしたが、支店長や総務課が迅速に対応してくれ、生後1か月に合わせて2週間の育休を取ることができました」と話します。休業中は家具の配置を変えて子育てしやすい環境を整え、家事や睡眠時間の確保にも努めて妻をサポート。「まとまった休みがあったことで妻も安心し、夫婦の協力体制がより強くなった」と振り返ります。この事例は会社として初めての取り組みであり、今後は他の社員が育休を取りやすくなるきっかけになると期待されています。

支店長の声

この事例を間近で支えた山本支店長は「前例がなくても、社員とその家族にとって必要なことであれば、できる限り支援するのが会社の役割です。今回の育休取得が、他の社員にとっても『自分も大丈夫』と安心できる例になれば嬉しい」と語ります。初めての取り組みだからこそ、会社全体にとっても大切な一歩となりました。

風通しの良い職場を目指して

育児休業や休暇の取得には、制度だけでなく職場の雰囲気づくりも欠かせません。同社では、上司が率先して定時に退社することで部下が帰りやすい空気をつくり、急な子どもの病気や早退にも柔軟に対応できる風通しの良い職場づくりを心がけています。建設業界に残る古い慣習にとらわれず、新しい働き方を積極的に取り入れることこそ、次の世代につなぐ責任だと考えています。占部建設工業は、今後も地域社会と共に歩みながら、社員一人ひとりのライフステージを支えていきます。

会社情報

占部建設工業株式会社　広島支店