株式会社ケミカル山本|子育て応援宣言企業

地域とともに歩む、技術力と人にやさしい企業

株式会社ケミカル山本は、ステンレスなど金属表面処理の分野で国内トップクラスの技術力を誇り、中性塩電解処理技術のパイオニアとして、高品質な「MADE IN JAPAN(HIROSHIMA)」製品を提供しています。地域に根差したものづくりにこだわり、お客様、社員、そして社会に対する責務を果たすことを使命としています。代表取締役社長の山本弘幸さんは、技術継承や働き方改革に加え、「人にやさしい会社づくり」にも力を注いでいます。社員は60名(男性44名、女性16名)で、平均年齢は54歳です。若手雇用や女性活躍の推進にも積極的に取り組み、社員一人ひとりが安心して働ける環境づくりも大切にしています。

代表取締役社長 山本弘幸さん

育児休業制度と柔軟な働き方の実績

同社では、育児休業を原則として子どもが1歳になるまで取得可能とし、男女問わず取得しやすい制度を整えています。2020年に女性1名、2023年には男性1名が育児休業を取得しており、直近では男性社員が3か月間育休を取得した例があります。

【社員の声①・日笠さん】第二子の出産後に3か月の育休を取得

「仕事と育児はベクトルが違うので、どちらも大変さがありますね。育休を取らずに子育てに関わるのは正直難しいと思いました。育休中は、上の子の世話や家事全般、ミルクや寝かしつけ、妻の回復のサポートなど、できる限り家庭に関わるようにしました。周りのサポートもあって安心して過ごせましたが、復帰後は体力面で不安もありました。自分が育休を取ったときは、公的制度で給料の6~7割相当しか補償されなかったので、収入面は不安でした。でも、今は制度が変わって100%相当補償されるようになったので、ぜひこの制度を使って積極的に子育てに関わってほしいと思います。」

社員の声②・総務課 川原さん第二子の出産で8か月の産休・育休を取得

「産休・育休中は、上の子のお世話も含めて夫と協力しながらなんとか乗り切りました。復帰後は、時短勤務や部署の調整があったおかげで、急な保育園からの呼び出しにも対応できました。子どもが小学校に上がってからも、“小1の壁”と呼ばれるような場面はありますが、早く帰る日や参観日、長期休暇のときには半休や時間休で調整できるのが本当に助かっています。通院や保育園の面談にも時間単位の有給を使えるので、家庭の用事にも安心して対応できます。」

安心して働ける社内風土と制度の活用

社員規則ではハラスメント禁止を明記しており、育児休業や私用での休暇取得時にも遠慮なく利用できる風土づくりが進められています。時間休や時短勤務制度により、通院や送迎、学校面談など必要なときに柔軟に対応できるようになっています。育児休業中の業務引き継ぎや復帰後のフォローも整備されており、チームワークや助け合いの文化が根付いています。先代の創業者が、業務量と人員のバランスを良く整えており、所定労働時間で業務を完了させるよう、時間内に効率よく働く意識が浸透しています。また、制度の見える化やシステム化により、誰でも必要なときに申請できる環境が整っており、社員は安心して働きながら育児や家事にも参加できます。

子育てと仕事を両立できる企業文化と今後の展望

ケミカル山本は、社員が安心して家庭と仕事を両立できる環境を整えることが、技術力の継承や会社の成長につながると考えています。育児休業制度の充実や時間休の活用、ハラスメント防止の徹底、柔軟な勤務形態などを通じて、社員一人ひとりのライフステージに合わせた支援を実現しています。代表の山本さんは、「社員が安心して働ける文化を根付かせることが、地域の産業や社会に貢献する力になる」と話します。今後もこうした取り組みを企業文化として定着させ、社員を支えながら、地域の産業と社会に貢献し続ける企業として進化を続けます。

会社情報

株式会社ケミカル山本

住所 廿日市市宮内工業団地1-10
TEL 0829-30-0820
WEBサイト https://chemical-y.co.jp/
従業員数 60名(男性44名、女性16名)※2025年9月1日時点