基礎テック株式会社

― 多様な人材が働く企業紹介 ―

仲間として迎え入れ、
言葉とカルチャーの壁を越える。
“働く”と“暮らす”の環境が整う
笑顔あふれる職場

住宅基礎や鉄骨基礎工事を行う、2007年創立の基礎テック株式会社。代表取締役の河村 健史(かわむら たけし)さんは、友人からの勧めで2017年に外国人雇用をスタートさせました。まずは2人を受け入れ、現在は7人。外国人材に働いてもらいやすい環境に改革されていくお話や、これからの展望も伺いました。

友人からの薦めで外国人材雇用に興味。約1年かけて2人を受け入れる

基礎テック株式会社の社員数は現在18人で、このうち7人が外国人です。2017年頃から外国人を雇用し始めました。弊社が外国人材を雇用するきっかけになったのは、友人との会話から。建築会社を営んでいる友人が「雇用している外国人がとても一生懸命働いてくれる」と言っていて。元々、社内の人手不足は感じていたので興味を持ちました。そこでまずは、福山市にある外国人材を紹介する協同組合に相談。雇用するための手続きなどを助けてもらい、社内体制も整え、1年ほど時間をかけてフィリピンから2人を会社に受け入れることができました。

言葉もカルチャーも異なるチーム。仲間意識を持ってもらうため模索する

最初は外国人材をあえて2人採用しました。フィリピンから日本に一人で来て働くのは、寂しい気持ちになるかもしれないと思ったんです。彼らとは言葉だけでなく、カルチャーも異なります。言葉が通じないチームでどう仕事を進めていくべきか、仲間意識を持ってもらえるか、やりがいを感じてもらえるか、日々模索していましたね。そこで休みの日に一緒に買い物へ行ったり、ともに食事をしたり。プライベートなときこそ、小さな要望が聞けることもありました。「私たちは仲間だよ」と思ってもらえるよう、努めたんです。また、普通自動車免許が取得できるように問題集を翻訳し、免許取得費用や車も用意しました。外国人材の暮らしをサポートすることは、雇用するうえで必須です。けれど最低限あればいいわけではありません。ここ廿日市市で働き、暮らしていくわけだから、“働く”と“暮らす”の両方の環境が良くないと、会社に対して不信感を抱くのは、日本人も外国人も同じだと思います。

会社の戦力に大きく貢献し、ムードメーカーにもなってくれる

外国人材を雇用するには、お金も時間もかかります。ですが、会社の戦力に大きく貢献してくれるんです。さらに彼らはとてもムードメーカーで。社内の雰囲気もよりよくなっていると感じます。また、少子高齢化の街では会社を存続させるために働き手を確保しなければならない。そのため外国人材雇用は、前向きに取り組まざるを得ないことだと思います。今後、弊社はM&Aも視野に入れながら、日本人も外国人もどんどん受け入れていきたいです。そうすることで、地元の産業や経済が衰退しないよう、少しでも貢献できるのではないかと思っています。

取材日:2024年6月6日

基礎テック株式会社

  • 設立年:2007年
  • 代表者名:河村 健史
  • 事業内容:住宅基礎、鉄骨基礎工事、各種コンクリート工事、その他土木工事
  • 所在地:広島県廿日市市大野1894-1
  • URL:http://www.kiso-tec.co.jp
  • お問い合わせ先:0829-56-3366