商栄株式会社

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認証制度を活用し組織力を強化-商栄株式会社

商栄株式会社
品質管理マネージャー 吉開 基輝様

昭和58年広島県大野町(現:廿日市市)に設立した商栄株式会社。パッケージの企画デザインから印刷、梱包材の仕入れ・販売など「包む」商品のパイオニアとして歩みを続けている。
折り鶴の再生紙を利用した名刺作成や太陽光パネル設置等、環境に配慮した取り組みを行ってきた商栄は2022年に国際的な認証制度を取得。認証制度を活用した新たな営業と、社内への影響についてお話を伺った。

SDGsへの具体的な取り組みを教えてください

弊社ではFSC認証制度を活用した取り組みを進めています。FSC認証制度とは環境、社会、経済の便益に適い、きちんと管理された森林から生産された林産物や、その他のリスクの低い林産物を使用した製品を目に見える形で消費者に届ける仕組みで国際的な認証制度です。またこの制度は人権の尊重を保証するツールとしても使用されており児童労働・強制労働の禁止や、地域社会との関係維持なども認証の要件となっています。
取得のきっかけとなったのは、取引先である日本の化粧品メーカーからFSC認証の取得を推奨されたことでした。日本の消費者にはあまり知られていない制度ですが、認証を受けている商品でないと使わない国もあります。既存の取引を継続させるためにも、取引の幅を拡げるためにも、必要な制度だと感じました。

認証ロゴマーク

会社としてSDGsに取り組んで良かったことはありますか?

FSCの認証を取得すると商品にFSCマークを付けることが出来ます。消費者にとってはこのロゴマークが付いている商品であれば、きちんと管理された森林から生産されたものだと判断が出来、商品を選ぶ際の1つの目安になります。
またロゴマークにはライセンス番号が記載されており、認証取得者を検索できる仕組みとなっています。取引先にも一般消費者の方にも、サステナブルな企業だと知名度を上げるチャンスにも成り得ます。
さらにFSC認証制度の審査の中に従業員の理解度を確認するためのインタビューがあります。プレッシャーがかかり嫌だと思う従業員もいたかもしれませんが、これが従業員1人1人が認証制度について自分事として調べるきっかけとなりました。中には自分の子どもと認証制度について話しをしたという従業員もいたようです。認証制度が、会社の強みを家族に話すきっかけになってくれたようです。

商栄(株)で働く従業員の姿

今後の展望を教えてください

入社当時に比べると商栄という会社の知名度はあがってきましたが、まだまだこれからです。社長は私がやりたいと言ったことに対して、積極的に協力してくれます。今回のFSC認証制度の取得について掛け合った時も、すぐにやってみようと言ってくれました。私が従業員によく伝えている事があります。1000個中たった1個のミスだったとしても消費者にとってはそれが全てということです。愚痴を言うのは簡単ですがそれだけでは前に進めません。
しっかりと思いを従業員に伝え、意識を変化させることが大事です。新しいことを始めるときは時間も労力もお金もたくさんかかりますが、それ以上のものを得ることが出来ます。事務員含めて従業員全員にフォークリフトの資格を取得して貰いました。業務で使わない職員もいますが、安全確認など実際に乗らないと分からないこともあります。いかに前に進むかが大事です。商栄という会社をより良く、より有名にするためチャレンジし続けます。

商栄(株)が作成する商品たち

取材日:2023年1月31日

商栄株式会社

  • 所在地:廿日市市木材港南7-47
  • URL:https://sho-pack.co.jp/
  • お問い合わせ先:0829-32-4185